朝起きて朝食を食べる店を探しながら
街を探索しようと思う。
それにベトナムのお金を銀行のATMで引き出さないと。
宿代も今日中に支払わないといけないし。
ホテルを出てホーチミンの街に出ると
朝から人が多く街は活気に溢れていた。
広い通りでも歩道はそんなに広くなくて
バイクが停まっていたり、屋台があったりと
歩くスペースはとても狭い。
人混みを避けながら歩いていく。

幸い食べるお店は多くて、外食はどうにでもなりそうだった。
まだ到着したばかりで貨幣の単価がよく分からないけど
値段はまちまちなのはよく分かる。
とにかく今は無一文だから銀行に行ってから
お金を下ろすのが第一だった。

とにかくバイクの数は半端じゃないし
こんな都会なのに、信号は殆ど無い。
そして交差点に入っても車やバイクは止まってくれず
クラクションを鳴らしてくる。
ベトナムでは歩行者優先の概念はないようだ。
タイミングを見計らい、手を上げながら
どうにか交差点を渡っていく。
幸い大きな銀行がいくつもあったので
セキュリティーも近くにいるATMを選ぶ。
手続きは今までのように英語を選び操作を行なっていく。
ここまではスムーズに行えたのだけど
おろせる金額が最大で200万ドン。
ケタからすると大きそうな気がするけど、
日本円に換算するとたったの12000円位。
宿代の支払いが5泊で10500円だから
それだけで殆どふっ飛んでしまう。
そしてベトナムは1ヶ月くらい滞在予定だから
多めには持っておきたい。
何回もキャッシングするのは毎回
手数料が220円かかってしまうし、
クレカを機械に何度も入れるのは抵抗がある。
だけど、どうしようもないから4回
出金して800万ドンを手に入れた。
約48000円、手数料は880円。
なんだか微妙にボラれた感があり複雑な心境。
まだこれからも引き下ろす事はあるだろうから
どの銀行が良いのか調べる必要性はあるなあ。
とにかくお金は手に入ったから
朝ご飯を食べに行こう。
銀行へ向かう途中に気になった屋台があった。
それはフランスパンに肉や野菜などを挟んで食べる
サンドイッチみたいな物を売っているお店。
後で調べたらバインミーと言ってベトナムの名物らしい。

屋台に行き写真に指差して注文すると
愛想の良い青年の男性がオーダーを聞いてくる。
何言っているか聞き取りにくかったが
全部大丈夫だと伝えたら納得してくれた。
カタコトの英語でお店は朝6時から11時まで
やっているという。昼からは休業。
なんと朝ごはんにむいているお店なのだと思い
これからはこの店で朝食を買おうと決めた。
とりあえず1つ購入。150円と値段もお手頃。
時間は11時になっていたからランチも兼用で
食べたいと思い写真を見て麺らしい物も注文する。
近くに大きな公園があるから、そこで食べようと思い歩いていると
タルトを売っている屋台を見かける。
こういう甘い物は久しく食べていないから2つ購入。
昨夜もろくに食べてないから空腹感により勢いで買っていた。
ベンチに座り食べてみようとしたら結構な量。

食べれなくはないけど買い過ぎた。夕飯は軽めにしよう。
そして麺類だと思っていたのは丼。
ご飯の上に肉や野菜が乗っている。
これだけでもかなりボリュームあるけど、とにかく全部食べる。
バインミーは具材もしっかり入っていて、何よりもパンが美味しい!
しかし同時に辛い(笑)
全部入れてとお願いしたからチリソースも入っていたようだ。
次回はチリソース無しで注文しよう。
フランスパンが何故こんな美味しいのか不思議だったけど
どうやらベトナムはフランスの植民地だったから
フランスパンが普及されていて
今でも食べる文化が続いているらしい。
本場フランスの味。どうりで美味いわけだ。
バインミーにはこれからもお世話になるだろう。
丼はまあまあって感じで特色はないけど普通に美味しい。
タルトは久しぶりの甘みであり想像以上に美味しかった。
ちょっと食べ過ぎたなぁと思いつつベトナム料理が美味しいのは分かった。
これで総額600円くらいだから安い。

空腹も満たして運動がてら街を歩いて見ると
やっぱり大きな街らしく大きな大劇場があったり
市場があったりして退屈はしない。
この旅でこれだけ大きな街に来たのはバンコク以来。
5泊6日の長期滞在だけど飽きずに十分楽しめそうだ。
高島屋があったのも驚いた。
それに圧巻だったのはスパの数。
カンボジアやタイにもあったけど
比較にならないくらい店の数がある。
飲食店よりも数は多く、
全ての店を避けて通るのは不可能なくらい数が多かった。
街を歩いていたら客引きの女性に必然と会う。
ホーチミンだけでも何百回、声かけられたか分からない。
時には腕を強く握られ店に連れて行こうとする女の子もいる。
ノルマでもあるのかと思うくらい強引で断るのが大変だった。
看板を見る限り料金は安い店でおよそ1500円から2000円くらい。
日本の半額以下じゃないだろうか?
きっと人件費が安いのだろう。
正直言って街中で客引きの中には
可愛らしい女の子もいて惹かれた部分はある。
日本ならともかくパスポートとか貴重品を身に付けているのを
外すのも抵抗あるし、ボッタクリも怖いなあという気持ちが勝り
入る気は起きなかった。こういう所は小心者で心配性なんだよねえ。
まあマッサージなくてもホーチミンは楽しめそう。

ベトナム戦争の資料館なども興味深いし
行ってみたい場所はまだまだある。
明日は観光でもしようかと思いながらワクワクしていた。