ベトナムに入国してから2時間ほどバンが走ると
ホーチミンの街に入った。
想像以上に大きな街なのが夜景でもわかる。
ベトナムのの首都は北側にあるハノイだが
ホーチミンは第2の都市にある。日本で言えば大阪みたいな感じ。
そうは言っても今まで首都でも
そんなに都会とまで言えない国が多かったから
ベトナムは想像以上に発展している事が一目で分かる。
Googleマップを見るとホテルから離れて行くようなので
途中で降ろしてもらった。融通の効く運転手でよかった。
8時間のバンの移動は結構きつかったけど
それよりもベトナムに無事到着した喜びと安堵感が勝っている。
すっかり夜だけど治安が良さそうな雰囲気で安心していた。
早速、タクシーを呼んでホテルの前まで行ってもらった。
ホテルの近くは中心街のようで時刻は21時になるというのに
すごい人だった。それにベトナム人だけでなく欧米人も多い。
本当に観光地なのがよく分かる。

何よりも外食している人が多くて、どの店も満員だ。
カンボジアでは見かけない活気のある街。
ベトナムが熱気が伝わり、これから経済が伸びて行く様子を感じられる。
日本はそのうち抜かされるんじゃないかな?
そう思えるくらい賑わっていた。
ホテルの場所だがGoogleマップで示していたのは
違うホテルだった。間違えてチェックインしようとしたら
「ここじゃない」と言われる。
よく見たらホテル名が違う。
周辺を探すが、とにかく建物が多くて見つけるのは困難だった。
屋台に立っている青年に聞くと、知っているようなので
ホテルの前まで連れて行ってもらう。

同じ通りだが10mくらい離れている。
プノンペンでもそうだったが海外の住所はいい加減だ。
青年にお礼を言ってホテルに入る。
すると中には宿主らしい中年の男性が椅子に座っていた。
今日から5泊するのを伝えると
宿主は英語は話せないようだが、やり取りは慣れているようで
カタコトの英単語を並べてくる。
愛想は良さげなオヤジで話しやすそうだった。

僕が今ベトナムへ来たばかりなのを察しているのか
「宿代は明日でいいよ」
と言ってくれる。
宿主が察してくれたようにベトナムに入国したばかりで
ベトナムのお金ドンは全く所持していない。
明日、銀行へ行ってから5泊分の宿代を支払うのを伝える。

鍵を預かり5階にある部屋に行った。
今回は1泊2100円の部屋、朝食は無し。
宿主も愛想が良いし立地はホーチミンの中心街にある一等地。
それで個室なら上等だと思う。
但し落とし穴はあった。
それは窓が無い事。ネット上の写真で見た窓らしき物は
実は通路側の窓で一切、外からの日光は入ってこないから
朝か夜かは時間でしか判断が出来ない。
日光を浴びたい時は外に出ようと安易に考えていたけど、
もしかするとこの時の5泊が体調を崩す兆しになったのかもしれない。
そして小さなアリを結構見かける。
特にトイレやシャワーなど水周りに見かけたが、机の周辺にもいた。
幸い何故かベッドの上にはどういうわけかいなかった。
日本の宿から苦情を言って部屋を代えてもらっても良いだろう。
しかし、ここは海外のベトナム。
ましてや僕はホテルで一番安い部屋を選んだのだから
安宿で文句を言ってはいけない。
それ以外はタオルもあったりシャンプーやボディーソープもあり
無料の水を用意してくれていたりと最低限の備えはある。
贅沢は言ってはいけないと思い
準備をして寝る事にする。
移動が疲れていたのか、気づいたら熟睡していた。
ホーチミン、どんな街なのか本当に楽しみ。