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嘆きの悲しみの遺産トゥールスレン収容所(閲覧注意)

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最初に話しておきますが

トゥールスレン収容所はポル・ポト政権が

カンボジア人を強制的に拉致して

拷問や処刑をした場所です。

残虐な拷問の記録や亡くなった方の遺骨も展示されています。

こういうのが苦手な方はそのまま閉じて

これ以上ブログの記事を見ないで下さい。

ポル・ポトが行った大量虐殺の話は本で読んだ事がある。

彼は昔のカンボジアの政治家であり独裁者。

首相になった1975年から約5年の間に

170万人の国民を殺害したという人物。

なんでも国民全員が昔のように

農業を行えば国は栄えると考えたとんでもない思想。

医者や学者達をまずが呼び出し殺害してから

国民は眼鏡をしているから文化的だとか

美人だから文化的など意味が分からない理由で

収容所に送り込んだり処刑とか意味不明な内容がある。

その送り込まれた収容所がトゥールスレン収容所であり

殆どの人間が処刑されてしまい生きて出る事はなかったそうだ。

前置きが長くなったけど

この収容所がプノンペンにあるのは知っていたし

もし治安的に大丈夫そうなら行こうと思っていました。

こういう収容所は山奥とか僻地にあるイメージがあるけど

街の比較的、中心部にありホテルから徒歩40分くらいと

歩いていけなくもない距離だった。

ランチを食べて時間がある僕は行ってみようと決めた。

ご飯を食べたところから比較的に近くて

20分くらい歩くと到着した。

建物周辺は綺麗なんだけど、特別な雰囲気はある。

そう、広島の原爆ドームや資料館の前にいるような感じだ。

一応、観光地なので観光客はいるけど

そんなに混み合っている感じではない。

チケットを買おうと1枚お願いすると

「日本人か?」と咄嗟に聞かれたから「はい」と答える。

チケット代は1500円まあまあな金額。

どうやら日本人だと聞かれたと思ったのは

日本の音声ガイダンスが要るか?みたいな内容だったらしく

750円は余計に払ってしまったようだ。

まあチケット代は建物の維持費に使われるようだから

寄付したと思おう。

建物内は静かで内部は意外と綺麗だった。

しかしなんと言うか独特な風景であり

なんとも言えない圧迫感がある。

それもそのはず、

ここで沢山の人が処刑されて亡くなっていったんだから。

何か死刑になるような犯罪をした人じゃない。

普通に生活していただけの市民がだ。

処刑されたであろう場所も

入り口の近くにあった。

建物の中にはいくつも1畳くらいの狭い部屋があり

そこに入っていた人達の名前が記載されている。

暗くて何もない不気味な部屋。

囚人達はここで何か音を立てたり話したら

体に電流を流されるような拷問を強いられていたようだ。

黙って処刑や拷問を待つだけの恐怖。

こんな所で死を間近に感じながら待機するなんて

発狂してもおかしくない。

注意書きに書いてあったけど

看守に話しかけたら電流、質問以外の事を言ったら電流。

電流を体に流している間に声を出したら更に電流、あるいは処刑。

とんでもない奴隷や囚人以下の内容は凄惨な歴史を感じた。

広い部屋もあったが、ここには大人数が収容されていたんだろう。

皆、拷問や処刑に怯えながら。考えただけで想像を絶する。

建物内を見て周ると数字の看板を持たされた人達の写真が並んでいた。

名前を奪われ、数字で呼ばれる事を強制され

本当に昔の囚人のような扱いされたのはどんな気持ちだったのだろう。

逃げないようにしている建物を作りが残酷さを強調していた。

建物は棟に分けられており1階から3階まであり

3つの棟で管理されているような造りになっていた。

2つの建物は写真が展示されたり、

収容された人達の様子が分かるような部屋の展示になっていた。

最後の1つは実際に拷問した凶器や

亡くなった方々の骸骨が展示されていた。

コレは本当に恐怖でしかなかった。

あまりにもリアル過ぎて言葉にならなかった。

本当に恐ろしい事がここで行われていたんだろうと

実感するしかなかった。

人間は自分が正義だと思ったら残酷になれるとはよく言う。

戦争を起こす国々もそう。

大義名分があり自分が正しいと思えるから

人が人を殺せるわけで。

ポル・ポトも国を良くしようとして

こんな事をしてしまったんだろう。業が深いなあと思う。

僕がアレコレ思想を話すのは恐縮だけど、

僕は負の遺産を巡るのはとても大事だと思っています。

もちろん楽しい気分なんかなれない。

それどころか気が重くなる。

それでも、こういう人間がしてきた事は

目を背けたらいけないし

忘れてはならないと思う。

トゥールスレン収容所に来て改めて思いました。

そういう意味でもプノンペンに来れてよかったと思う。

やっぱり出会いやご縁ってあるもんだよなあ。

亡くなった方々の御冥福をお祈り致します。

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