朝起きてケトルのお湯を沸かし
朝食に用意したカップヌードルを食べてみた。
日本と同じシーフード味は懐かしい。
しかしやっぱりちゃんとした朝ご飯を食べたい。
明日からはジャンクフードじゃなく
もっと栄養価のある食べ物を食べよう。
ご飯を食べて外に出てみる。
ネットを見て周辺を調べてみると
国道のような広い通りがあり王宮など
大きな公園があるみたい。
ホテルの前の狭い路地ならともかく
広い道なら安全だと思った。
国道らしき道は車やバイクの交通量がすごい
カンボジアはほとんど信号は無いから
気をつけて道を渡らないといけない。
だけど大きな銀行や学校もあるようなので
比較的に安全なエリアなのかと思い
安心して歩いてみる事にする。
とりあえず王宮の方へ向かってみようと思い
周辺を散策しながら歩いていると
王宮らしき建物が見えてきて大きな公園に入った。
すごい鳩の数だ。歩いている人より遥かに多い。
するとおじさんが1人近くに寄ってきた。
「日本人？よかったら案内するよ」
と日本語で笑顔で話しかけてくるおじさん。
これはまずいと思い、断ると
おじさんは僕の腕を強く掴んできた。
「王宮連れて行くよ」
と強引に連れて行こうとするおじさんを
振り払いつつ、その場を去ろうとするが
再び何人も男性が話しかけてきて囲まれる形になってしまった。
これは男の僕でも恐怖。どうにかして逃げないと！
「ノー」と何度も言いながら男性達を強く拒むようにして
その場を駆け足で去った。いやー怖かった。
ボッタクリだけでなくスリとかもいたんじゃ無いだろうか？
アンコールワットでも思ったけど
あまりにも有名は観光スポットは危険な一面もある。
改めてそう思い2度と王宮付近に立ち寄る事はなかった。
大きな公園はずっと続いているので歩きながら思ったのは、
首都プノンペンの中心地であるにもかかわらず
歩いている人は殆どいない事。
平日というのもあるけど、さっきの王宮でも歩いている人が
いないから目立ってしまうんだと思った。
街中に溢れる位、走っているバイクをみたら
彼らの足はバイクであり、
歩いて移動する人は少ないんだろうなあと思った。
街中を見ても歩いている人は少ない。
地元の人間はバイクで観光客はタクシーやトゥクトゥクを
利用しているように思えた。
それと街を観察していて思ったのが
王宮みたいな有名なスポットはともかく
店があるような中心街は普通に歩いている分には
極端に警戒するほど危ない場所では無いかと思った。
もちろん海外なので最低限の注意は必要だけど、
広い大通りを日中歩いていて、いきなり強盗に襲われるとか
可能性は低いんじゃないかと。
そうホテルのあるエリアがプノンペンでも一際
治安が悪い場所なんだと思った（笑）
なのでホテル周辺と有名な観光地は特に気をつけたら
いいかなあと思った。
目的もなく歩いているとお腹が空いてくる。
ふと屋台を見かけたのでランチを食べよう。
店員の青年は好印象で良い接客をしてくれた。
目玉焼き乗せ炒飯250円。
とても美味しい。
プノンペンに来て初めて
心から美味しいと思った食事だった。
プノンペンも悪くないなあ。
ランチを食べて、せっかくだから
観光もしておこう。
ポルポト政権の時の凄惨な歴史は僕でも知っている。
治安の問題はあるから行こうか悩んでいた
トゥールスレン収容所へ行ってみる事にした。
