ハノイのドミトリーは中心街にあるので
夜中まで外で騒いでいて途中で何回か目が覚めてしまった。
これはもうドミトリーではよくある事なのでしょうがないと思っている。
全く寝れなかったわけじゃないので良しとしよう。
朝の7時になったので朝食を食べにロビーへ行ってみた。
男性のスタッフがサラダの準備などをしていて
忙しそうにしている。
食事をしてよいか尋ねると
「チケットを持っていますか？」
と言われた。そんな物は持っていないと話すと
ベッドの番号と名前を聞かれパソコンで調べだす店員。
そういえば昨日のチェックイン時に
チケットの話はおろか朝食の説明すらなかった。
もしかすると予約サイトでは朝食付きになっていたけど
手違いで本当は素泊まりだったんじゃないかと思っていたら
結果はその通りだった。
朝食を食べるには追加で料金を支払わなければならない。
どうりで一泊1100円は安いはずだ。
一食300円なので２泊するつもりだから
600円を渡し明日の分のチケットを貰う。
とりあえず朝食にはありつけそうだ。
メインメニューは選べるようなので
オムレツを注文する。
すると若い男性スタッフがオムレツを作り出したので
その間にお茶でも飲みながらサラダを取り待つ事にした。
出来上がったオムレツを持ってきてくれたけど
これが本当に美味しい！
正直、この旅で一番美味しい料理かもしれない。
これが300円で食べれるなら最高だと思い
喜びながら頂いた。
このドミトリーにして良かったとつくづく思う。
ホテル選びには今のところ間違いはなく
進んでいるのが僕のラッキーなところだ。
朝食を食べて出かけるところだが
ハノイは特に行きたい場所はない。
というのはベトナムを縦断する最終地として
首都であるハノイを選んだだけなので
ゴールに過ぎないから、どこかへ行きたいとは思っていなかった。
とりあえず観光地を探すとさすが首都なだけあって
色々と出てくる。
チャンクオック寺やホーチミンの家などが
比較的に宿から近いようなので
歩いて向かう事にする。
散歩がてらハノイの街を見て周る。
ぶっちゃけた感想を話すと
ベトナムの中では好きな雰囲気の街ではない。
嫌いになる要素もないけど
ホイアンやニャチャンのような
少し田舎な感じが好きなので
観光地らしい都会は苦手なのは
ハノイも例外ではなかった。
と言っても苦手ってほどじゃないし
中心街から離れた場所に行ってみると
楽しいんじゃないかと。
それにやっぱりこの街、
と言うよりこの国は
ベトナム戦争や植民地で苦しんできた影を落としている。
そう思えるようなオブジェや像も
街中でよく見かける。
その国の歴史をよく知るには現地に行くのは
肌で実感できるから本当に良い事だと思うなあ。
チュックバック湖という場所に着いてみたら
霧がかっていて先が岸が霞んで殆ど見えない。
きっと普段は良い景色なんだろうね。
こういう景色も悪くはないし
街中よりも遥かに良い。
チュックバック寺に着いたんだけど
思わぬ落とし穴が。
そう、いつものように半袖だから
寺に入る事が出来ない。
肌寒い日なのになんでこんな軽装で来たんだ。
こういう事になるのも少し考えたら分かるのに。
残念だけどしょうがない。
入る事が出来ないので諦めて
ホーチミンの家へ向かう事にする。
少し歩くと王宮付近のような
厳格な雰囲気になってきた。
それに伴って交差点の通行料が半端ない。
一応、歩行者の信号はあるけど
青に変わる瞬間は１０秒くらいでまたすぐに赤に変わる。
しかも青の時にでも右折するバイクや車が突っ込んでくるから
道を渡れない。本当にベトナムの歩行者への配慮のなさは頭にくる。
１０分経過しても渡れそうにないから
道を変えてホテル周辺まで戻る事にした。
ホーチミンの家とか観光なんてもうどうでもよくて
とにかくこの場所から離れて平和な旧市街地に戻りたい。
その一心だった。
ベトナムは好きだけど、
歩行者を全く大切にしない風潮だけは好きじゃない。
特にハノイはその雰囲気が濃厚なので
それが都会以上に好きになれない部分だと思う。
1時間くらい歩いて旧市街地に戻ると
お茶をしたくなった。
違う店でエッグコーヒーを飲みながら
まったりしたい気分。
街を歩いていると店頭にデカデカと
『エッグコーヒー』と書かれた店を発見する。
もちろん入店して注文。
男性スタッフはやや無愛想でやる気を感じないし
大丈夫かなあと思いながら
エッグコーヒーを待った。
出てきたエッグコーヒーを見て驚いた！
今までと全く違うアートがしてありとても綺麗。
カフェラテなどでしているような素敵なアート。
味もとても美味しくて、すっかりこの店が好きになった。
明日もここへ来よう。
観光では微妙な１日になってしまったが
食べ物には恵まれた日だった。
こういう日があってもまた良いね。
ハノイ滞在はまだ続く。
