宙組公演『PRINCE OF LEGEND』『BAYSIDE STAR』
を観てきました。
宙組観るのはいつ以来だろう?
結局キキちゃんがトップになった姿は
見れなかったから
2年ぶりくらいの観劇だと思う。
ずんちゃんのお披露目でもあるし
感慨深いですね
まず前提として男性の僕から見た感想なので
あまり参考にはならないと思います。
『PRINCE OF LEGEND』は女性向けの話だと思う。
世界観やストーリー、キャラクターまで
女性受けしそうな展開なので
正直ついていけないなあと思った部分が大きい。
そんな中でフラットな視線で感想や
この話のお勧めのポイントを紹介していきたいと思います。

まずストーリーの紹介は至ってシンプル。
王子と呼ばれる様々なイケメンの集団(男役)が
ヒロインの成瀬果音(春乃さくら)を争奪するバトル
「伝説の王子選手権」で“伝説の王子”の座を奪い合うお話。
以上。
予備知識がなくとも開演して序盤で話の内容はおろか
オチまで分かる展開。意外性は皆無。
原作知らない人でも話が分かりやすいのは良いポイント。
各王子ごとにチームがあり終始ドタバタしているけど
内容はぶっちゃけ女の子を取り合っているのを
サポートしているだけ。
王子同士も争ったり各自色んな事言ってるけど
成瀬果音を好きなのか自問自答したり
気を引こうと頑張っている様子を展開しているのを
温かい眼差しで見守る事になる。
公演の始まりはいきなり大階段が出てきて
王子や各チームごとの紹介となる。
「HiGH&LOW」っぽい始まり方だなあと
思っていたけど制作陣はやっぱり一緒だったんだね。
デジャブ感が満載でなんだか懐かしかった。
各チームの紹介が終われば昔の「花より男子」
みたいな感じで、とにかく女の子をめぐって
終始ワチャワチャしている。
言い方が悪いけど内容はあって無いw
とにかく王子達やチームの紹介をしつつ
話が進んでいく。
大喜利みたいな作品なので
所々、客席を笑わせようって場面やセリフがある。
それがツボなら観ていて面白いと思う。
ただ今回の作品は僕はB席から観ていたけど
距離がある分、生徒さんのリアクションや細かいしぐさが
分かりにくいから「笑わせようとしたポイント」が
伝わりにくかった時もあったように思えました。

今回の公演で最も良いと思ったのは
色んな生徒さんに出番がある事、
そして比較的に自由に表現できる場面が多い事だと思いました。
トップやスター達だけのワンマンではない作品なんだよね。
すっと、ずんちゃんも舞台に出っぱなしじゃないし
各チームごとにアピールできる演出やセリフはある。
つまり下級生の人達にも活躍できたりするチャンスはあると思う。
どうしても男役より娘役は重んじた役は付きにくいけど
今回は全体的に緩いから皆総じて役割りや出番はしっかりあって
とてもバランスが良い。
それは評価するところかなあと思いました。
主要キャラ以外でも自分が王子やチームにどんな想いがあるのか
チームでどんな役割を果たせるのかは演技が自由に
表現できるのは良いなあと思います。

冒頭にも話したように僕の評価は参考にならないです。
だってこの作品、少女漫画やラブコメみたいな展開だもん。
男の僕には結構最後まで観ていてきつかったww
作品の良し悪しじゃなく性別的な問題ね。
だってさ多分、女性からしたら
「こういうイケメンに壁ドンされたり口説かれたい」
とかそういう妄想を楽しんだりするんでしょう?
あるいは推しのカッコいい王子の姿を見たいとかさ。
僕、男だからもちろんイケメンと言えども
言い寄られたりされたくないから
無理だなあと思いました。すみません、はい。
但しヒロインがイケメン達に囲まれるような展開が好きだとか
推しの活躍を見たりするなら良い作品だと思う。
色んな場面があるからさ、生徒さんも慣れてくると
アドリブとかリアクションがもっと出来るように
なってくると思う。
それがこの演目の良さだなあと思いました。

宙組は前にあの事件があって長い事、休止していたし
その前もコロナで公演中止になっているから
下級生や中堅にとっては経験する機会損失になっているんだよね。
新人公演すらまともに出来ない環境にいたわけだしさ。
そんな中でこうやって舞台に立って経験できるなら良いと思ったし
そういう意味ではあまり暗いテーマじゃなく
今回のような軽めの演目は適しているんだよね。
生徒さんのメンタル的にも。
もちろんハッピーエンドだし。
ショーの事も書きたかったけど、長くなるので
また今度に、それでは。