月組で彩みちるさんを観て思った事

どうも宝塚の公演を観ていると生徒さんが今どんな思いで

舞台の上に立っているのかと考えてしまうんですよね。

宝塚大劇場で月組公演を観ていて感じる事があるんだけど

恐らく生徒さんが思っている事としたら

「明日、幕が上がるとは限らない」

そういう覚悟の中で演じているんだろうなあって伝わります。

花組は一時中止となり雪組にいたっては全公演中止。

そんな中で幸運にも宝塚大劇場では公演が続いているけど

いつ感染者が出て今日が事実上の観客を入れた千秋楽になっても

おかしくない状況。

そんな覚悟があるからこそ素晴らしい公演になっていて

観客に感動を与えているのでしょうね。

さてそんな中でもこの公演で一際、感情移入してしまう生徒さんが

娘役さんの彩みちるさん。

雪組から異動してきたばかりの方ですね。

コロナの前は彼女のお茶会に何度か行きました。

トークも楽しい素敵な方でした。

夏に雪組でシティーハンターに出演していたばかりなのに

また大劇場でお目にかかっているのは不思議な感じします。

しかも月城かなとさんと月組で一緒にいる光景を

見られるなんて壬生義士伝とか観ていた頃は

想像も出来なかったです。

やっぱり宝塚の人事って予測できない部分が楽しくはあります。

次は新公で壬生義士伝を一緒に主役を務めた彩海 せらさんも月組に来るし

縁ってやっぱりどんな形で巡って来るか分からないですね！

慣れていた組を出て新しい組に行くのはやっぱり期待もあるけど

不安も大きいと思います。

自分の同期や知り合いがいるのはきっと心強いはずだけど

それでも環境が変わるのは恐いですよね。

ましてやみちるちゃんは娘役の２番手に位置するようなポジション。

新人公演も終わっていて学年の上の方になりつつある娘役さんだから

その分、求められるモノも大きくてプレッシャーはあるでしょう。

もちろんその分チャンスもあるわけですが。

星風まどかさんが花組に異動した時も思いましたが

そんな中で結果を出すという姿勢は演技でもしっかりと

伝わってくるし、実力のある娘役さんだなあと思います。

今回の『今夜、ロマンス劇場で』のみちるちゃんの配役は

成瀬塔子という京映の社長令嬢。月城かなとさんが演じる健司に

密かに恋心を抱いている奥手な女性です。

雪組のシティーハンターで演じた野上冴子と比べると

かなりギャップがある配役ですね（笑）

あの時は大胆でセクシーな女性を演じていたし。

可愛らしい子役から少年役まで幅広い配役を上手に演じれるのは

彼女の強みですねえ。路線かどうかはにわかファンの自分には

よく分からない立ち位置だけど別格の２番手娘役としての

存在感は十分にこの公演でもあるように思えました。

今回、自分が特に嬉しかった場面が『FULL SWING!』のショーで

みちるちゃんが銀橋を１人で渡ってくる場面ですね！

トップ娘役でもない娘役さんが１人で銀橋を渡り

歌うのは、あまり観れない光景なので嬉しく思いました。

失礼な話で申し訳ないですが

みちるちゃんはそんなに歌は得意というイメージはなかったですが

雪組にいた時に比べると歌唱力は上がったなあと思いました。

まだまだ月組にいる彩みちるは新鮮ではあるし

彼女も毎日を試行錯誤しながら演じているのでしょうね。

またコロナ落ち着いたらお茶会に行きたいです（笑）

今回は彩みちるさんを中心に話しましたが

舞台を観ていても様々な生徒さんの感情移入して見てしまいます。

お披露目となるトップコンビ、この日を本当に楽しみにしていたのだろうなあとか

下級生の人がセリフ頂いて嬉しいだろうなあとか

アドリブを毎回考えるの楽しくもあり、大変なんだろうなあなど。

色々考えすぎて物語に集中出来なくなるんですよね！

それもあってあまり事前に情報は見ないようにしています（笑）

今はどの生徒さんもコロナで最後まで公演出来るかが心配だと思います。

その緊張感もあってすごい公演に出来上がっていると思います。

千秋楽まで無事に辿り着きますように。

クラゾウは彩みちるさんを初め、月組生をこれからも応援しています。