父が亡くなってから三か月以上経ったので
書類上の手続きは殆ど終わったのだが
まだ実家の片づけは終わらない。
少し状況を説明するなら
実家は石川県にあり戸建ての一軒家。
築50年ほどで改装やリフォームは一度もしていない。
母は子供の頃に亡くしたので
父がずっと1人で暮らしていた。
僕には弟がいるんだけど
僕ら兄弟が成人してからは
父は実家に入れようとしなかったので
実家がどんな状態なのかは
僕ら兄弟は知らなかった。
僕に至っては成人してから
地元の石川県にはほとんど戻っていなかったし。
そして父が亡くなってから
実家の状態を知ったんだけど
まあ酷い状態だった。
部屋という部屋に衣類などの物で溢れかえっているし
40年以上前の家具や家電がそのまま放置されている。
父は断捨離が出来ない人だったので
絶対にもう使わない物でも捨てずに置いていた。
思い出なのかどうか分からないけど
40年前のミシンやレコーダーなどは
粗大ごみでしかない。
兄弟で実家をどうするかと話し合った結果
弟がそのまま住む事になった。
そうなると住める状態にしないといけない。
最初に話したように一度も改装していないから
家の中はボロボロだ。
特に風呂場やトイレなどは早急に直さないと
とても住める状況じゃない。
今は業者に見積もりを出して工事日程を決めているが
修繕費用も結構かかるだろう。
父が亡くなってから最初にしたのは
要らない物を処分していく事。
業者は呼ばずに僕らだけで片付けする事に決めた。
45ℓのゴミ袋を100枚用意したが
燃えるゴミだけでも全然足りなかった。
すぐに新しい物を購入して使い切り
その繰り返し。
ゴミ捨て場に一度に持っていくのも
無理だから何回かに分けて捨てに行った。
それでもすごい量で近所の人は
何往復も家とゴミ捨て場を往復する
僕らの姿を見て、ある程度事情を察してか
見守ってくれていた。
そして言い忘れたがボイラーが壊れていて
お湯も出ないから外の銭湯に行けないといけない。
親父はどうやって生活していたんだろうか?
片付けの重労働をしてから家から離れた銭湯へ行く毎日。
幸い僕は世界一周から戻り無職だったので時間があり
弟も転職するタイミングだったから
お互い時間は確保出来たし
一か月に渡り大分片付ける事ができた。
もしどちらも働いていたなら
ゴミ屋敷のまま暫く放置するしかなかった。
故人を悪く言うのは忍びないが
親父は自己中だったから
終活は一切してこなかった。
70代後半に亡くなったんだけど
もし50代くらいのまだ体が動き
気力があるうちに、ある程度
断捨離をするなり
実家をどうにかしていたのなら
これほど酷い事態にはなっていない。
正直話すと亡くなった悲しみよりも
放置し続けて最期のツケを僕ら子供に
丸投げしたのは怒りを覚えている。
どれだけ片付いていないか
言葉で表現しにくいが
とにかく5LDKの家がどの部屋も、
足場が無いほど物だらけで
どのクローゼットやタンスも
物で溢れていた。
終活って本当に大事だと思うし
亡くなった後の事なんて考えたくないだろうけど、
残された物を片付ける人を忘れてはいけない。
僕はミニマリストの姿勢をこれからも貫きたいし物は少ない。
恐らく一日あれば僕の遺品の片づけは終えるだろう。
どういう老後を過ごしたいかは
ケジメと共に考えていきたいと思うね。
また月末に実家の片づけに石川へ戻ります。