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無愛想なおじさん

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クラの旅
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昨夜の移動により疲れ切っていて爆睡していたが

朝の5時くらいに目覚ましの音で目が覚めてしまう。

と言っても僕の目覚まし時計の音ではない。

頭もとのベッドで寝ている人のスマホから鳴っているようだった。

ここは10人部屋の大部屋で2段ベッドの下の段が

僕に割り当てられたベッドだった。

あまり造りが良いといえるベッドじゃなくてパイプ製の安物だから

上で寝ている人が寝返りをうつと激しく揺れる。

そして他のベッドから聞こえるイビキもうるさい。

身体が疲れているから、もっと睡眠時間は取りたかったが

強制的に起こされたのでまだ早いからベッドでゴロゴロする事にする。

今回のドミトリーは朝食付きで4500円とドバイの中心地としては

破格の値段だといえる。しかし東南アジアで泊まったドミトリーとは

比較にならないほどクオリティーは低い。

とにかく清潔感が無い。

部屋が薄暗いので分かりにくいが

埃なども溜まっていて

押し入れのような物置きには乱雑に家具や布団が溢れ出していた。

ベッドは安いパイプ製なのに加えて

カーテンはあるけど何故か枕元の頭側は空間になっていてカーテンが無く

丸見えなので実際のところは半分はプライバシーは守られていない感じだった。

幸いにも男女別の部屋なので、変な気遣いをする必要はないが

ネット上で予約した時には8人部屋となっていたのに10人部屋だったりと

何かと微妙に違っていて怪しい感じの宿だ。

細かい事は色々あるけど、まあ言ってもしょうがないので大目に見よう。

7時くらいまでベッドにゴロゴロしていたが

やる事がなくなったのでロビーへ行く。

誰もいないけど共有スペースはソファーや椅子があったりと

結構過ごしやすかったりする。

ここは14階建てのビルの一室だが

バルコニーからは高層ビルが並んでいるのもドバイらしい景色と言えるだろう。

キッチンには共用の冷蔵庫はコンロなどが自由に使えるのは有り難い。

ドミトリーのメリットは自炊が出来ることだと思う。

昼、夕は自分でご飯を作らなければならないから

物価の高いドバイだとキッチンが付いているだけで

節約になるし生活の質は上がる。

8時になったけど誰も起きてこないしスタッフも来ない。

朝食付きなはずなのに作り置きらしき物も無いし案内も特にない。

本当に朝食はあるのかなあと不安に思いながらソファーで待つ事にした。

モルディブはホテルの朝食を除きろくな物を食べていないし

昨日はラウンジでの食事を食べ損なってしまっていたから

とにかくちゃんとした食事をしたかった。

8時半頃になると、どこからともかく男性のスタッフが現れた。

「おはよう」と挨拶しても返してこない初老くらいの男性は

とても無愛想な感じで印象はあまり良くない。

ラウンジをブラブラと歩き、どうにも朝食を作ってくれる様子がない男に

朝食が食べたいのか尋ねる。

「ああ、食べたいの?」

聞き返してきて「そりゃあ、そうだろう」と思ったが、ここで悪態をついても

朝食は出てこないからスルーして朝食をお願いするとキッチンへ行き

取り掛かってくれた。

ソファーで座っていると

「出来たぞ。そこのテーブルに座れ」

と呼んでくれた。簡易的な食事だが悪くはない。

食べていると男が近づいてきて

「コーヒーでも飲むか?」

と言ってくれたからお願いすると

大きなマグカップに並々と入った熱いコーヒーを持ってきてくれた。

サービスの一環に入っているのかもしれないが

このオッサンも無愛想なだけで悪いわけじゃないかもしれない。

人のことがいえないけど話していてオジサンも英語が母国語ではないような感じはする。

東南アジアは新日の国が多かったから人懐っこい人の対応に慣れてしまっていたけど

海外のアジア人への対応はこれが普通なのかもしれない。

そんな事を思いながら朝食を食べてからソファーでゴロゴロしていた。

しかしどうでもいいけど、ここの住人は起きるの皆遅いな。

もう9時過ぎたのに誰も起きてこない。

今日は疲れもあるからホテルの近くを見て回り

スーパー巡りでもしよう。

ドバイの一週間が始まる。

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