バスに乗り、崖の絶壁のような山道を超えて見えてきたのがイア地区だった。
すごく綺麗な街並みだ。言葉で言い表せないほど美しい。
崖に作られた白い建物、その向こうにエーゲ海を見下ろせる立地が素晴らしい。
サントリーニといえば建物に注目されがちだけど、エーゲ海にある離島を眺めるのも素晴らしい。
フィラ地区から見たエーゲ海と離島の景色は、本当に世界中の人々を魅了するくらい綺麗だった。
やっぱり写真で見るより実際に見る方が言葉に表せない魅力がある。多分、世界でも有数の絶景だろう。
青い屋根が見えたので当然行ってみる。まだ午前9時。人はまだ少なくて写真も撮り放題だ。早朝に来てよかった。
実はこのネットでよく見かける有名な青い屋根は、サントリーニのイア地区と呼ばれる場所の一部分で、
撮影スポットも限られており日中は行列ができている。
空港からもバスで乗り換え2時間近くかかるから、ここに来た瞬間は疲れが吹っ飛ぶくらい嬉しかった。
写真を撮っていると韓国人らしい青年が
「すみません、写真を撮ってくれますか?」と話しかけてきた。快く承諾する。
青い屋根を背景にする姿は、日本のガイドブックでもよく見る写真そのものだった。
「よかったらあなたも撮りますね」と言ってスマホを渡してくれた。
本来ならスマホを渡す行為はしないものだが、先に高そうなカメラを渡してくれたし、
そもそもこんな狭い路地で逃げてもすぐに捕まえられるし叫べばいいだけなので心配はない。
僕も記念写真を撮ってもらった。いい写真になった。ありがとう。
こういう場所に来るとやっぱり恋人がいたらと思ってしまう。
女性はこういう場所が好きだろうから、喜んでほしい気持ちはある。
ふとオシャレなレストランの看板を見ると、ランチの価格が1人1万円から2万円。うん、やっぱり1人で良かった(笑)。
そんな金ないよバカヤロー!一気に現実に戻された。
しかしせっかくのサントリーニだ。お土産は買っておきたい。
この旅で日本に持って帰るお土産はまだ一切買っていない。荷物になるからだ。
だけど旅も後半、そろそろ何か友人に買ってもいいだろう。
マグネットなら荷物にならないし、壊れにくい。一枚250円、まあ妥当なところだろう。10枚購入した。
せっかく観光地に来たならお土産を買いたいのが人情というものだろう。
サントリーニ島も例に漏れず色々な店がある。主に観光地によくあるマグネットやバッグ、帽子や衣類が多い。
良心的だと思ったのは値札があることだ。海外は値札がない店も多いから、サントリーニは安心できる。
機械にクレジットカードを通すと英語で選択肢が出た。
「日本円のレートで購入するか」「ユーロのレートで購入するか」だ。
ここで海外旅行を予定している人に注意しておこう。こういう場合は現地の通貨で買うのが正解だ。
日本円は無難なようで、実は海外の高いレートで換算してから購入する仕組みになっており、実際より10%ほど高くなる場合が多い。
最初から現地通貨を選べば余計な手数料はかからない。常にこういう表示が出るわけではないが、
クレジットカードで買い物する時は気をつけよう。特にこういう観光地は要注意だ。
土産を買って街を歩いた。
結論を先に言うと、イア地区はそんなに広くないので2、3時間あれば十分だ。
物価も高いし宿も高いので、よっぽど好きでなければ半日巡ってフィラに行った方がいいと思う。
10時頃になるとハネムーン客や観光客で街が賑わってきた。結婚式場みたいな場所で式を挙げていたり、花嫁が撮影していたりする。
さっき僕たちが撮影した場所には、もう列ができて撮影の順番を待っている。
さっき撮っておいて本当によかった。イア地区に来るのは早朝がおすすめだ。
サントリーニで挙式を上げる人もいるんでしょうね。街中で結婚の写真を撮っている人が何人もいた。
僕には関係ないが(笑)、もし知り合いでサントリーニで挙式を上げたいという人がいたら応援したい。
そろそろイア地区も飽きてきた。フィラ地区へ戻ろう。
サントリーニは治安が良くてスリや詐欺は見かけない。ただタクシーの客引きはバス停にいる。
一応話を聞いてみると、フィラ地区まで12,000円だという。
360円で高速バスが出ているのに誰が乗るんだ。変な商売もあるものだ。
いや、花嫁やハネムーンの富裕層が使うのかもしれない。全く関係のない世界だ。

