去年から政府の要請により何度も公演が中止になっている宝塚の公演。
宝塚歌劇は公演を行いチケット代により利益を出しているのが
主としているので公演が中止になると売上は激減しますし
2020年は宝塚歌劇団が被った被害額も相当大きいはず。
今はオンデマンドやオンラインの買い物など新しいビジネスも
していますが、結局のところは公演をしないと商売は成り立ちませんね。
しかし一回の宝塚公演はどれくらいの売上があるのだろう?
宝塚大劇場と東京宝塚劇場の座席数とチケットの金額を計算してみて
もし満席だった場合はどれだけ売上があるのか計算してみます。
このコロナにより最前列が空席になるのと
最後尾の席はB席より安くなったりする誤差は省くのと
立ち見席はないものとして2つの劇場の売上を計算してみます。
宝塚大劇場
座席(チケットの価格) | 席数 | 金額 |
SS席(12500円) | 194席 | 2425000円 |
S席(8800円) | 1408席 | 12390400円 |
A席(5500円) | 475席 | 2612500円 |
B席(3500円) | 473席 | 1655500円 |
合計 | 2550席 | 19083400円 |
東京宝塚劇場
座席(チケットの価格) | 席数 | 金額 |
SS席(12500円) | 133席 | 1662500円 |
S席(9500円) | 1440席 | 13680000円 |
A席(5500円) | 229席 | 1259500円 |
B席(3500円) | 263席 | 1655500円 |
合計 | 2065席 | 17522500円 |
通常時の満席の数字なので、
少し差し引いてザックリ考えて一回の公演の売上は
宝塚大劇場 約1800万円
東京宝塚劇場 約1700万円
の売上が見込めると思います。
もちろん宝塚だと公演により空席がある場合はあるので
上記より少ない時もあるでしょう。
一日に2回公演がある日だと
宝塚、東京共に3000万は一日で超えてくるのはないかと思えます。
そして一つの演目でおよそ公演回数は
新人公演は除けば50回~53回程なので合計で100回はあります。
公演を各劇場で50回として考えると
宝塚 1800万✕50=9億円
東京 1700万✕50=8億5000万円
チケットが完売している状況だと
合計 17億5000万円位が売上見込みが想定できると思います。
結局1つの組の公演が全日程中止になるのは
これほど大きな被害が出るのは容易に判断できます。
もちろん、収入となっている売上はこれだけでなくキャトルの商品やお土産の売上であったり
今月の途中まで中止されていたレストランの売上も大きく貢献されます。
有料放送であるスカイステージや楽天オンデマンドの存在も大きいし
オンラインを利用したサービスの売上も数多くあります。
逆に支出としては公演の広告費、劇場や音楽学校の維持費や水光熱費。
生徒さんや劇場で従事しているスタッフの人件費など
払わなくてはならないお金もあります。
支出面は公演はしていなくても支払わないとならないモノばかりなので
公演をしないとその月は大幅な赤字になることでしょう。
やっぱり歌劇は公演をしてなんぼの商売です。
コロナによって幾度も公演は中止となってきました。
しかしそれだけの赤字を垂れ流していたのも間違いないです。
阪急の一部門であり100年以上続いた歴史のある歌劇だから
いきなり潰える事はないですが、興行である以上は
利益をだしてなんぼの世界です。
政府の保証など全く宛てにはできません。
仮にあっても本当に雀の涙程度です。
世論からするとまだまだ風当たりはきついでしょうが
宝塚歌劇団の存続の為に公演を続けながら
生徒さんやファンの期待に応えてくれている劇団を
私は心から応援したいです。
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